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環境ニュース[国内]

三井物産、バイオコハク酸事業で最初のプラントが世界最大の規模で商業生産へ

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.02.04 【情報源】企業/2014.01.30 発表

 三井物産がカナダのバイオ化学品ベンチャー、バイオアンバーと進めているバイオコハク酸事業で、最初のプラントが2015年前半に商業生産を始める。世界最大規模で、年間生産能力を3万tにすることで合意した。バイオコハク酸は植物由来の原料を発酵・精製して作られ、生分解性樹脂やポリウレタンなどの材料になる。
 プラントは、三井物産が30%、バイオアンバーが70%出資するバイオコハク酸製造・販売合弁会社、バイオアンバーサーニア(カナダ)が設け、バイオマス糖質資源を原料に発酵技術を利用して生産する。近隣の北米産トウモロコシ由来のグルコースなど安定的に原料が調達でき、酵母菌の使用による高い生産効率と大規模な生産能力で競争力を高める。
 これまで実施したマーケット調査の結果、世界市場でのバイオコハク酸への期待と需要の高まりを確認し、ニーズに対応するため年産3万tにした。今後5万tに拡張することも可能になる。将来的には、プラスチックや繊維の原料になる1,4ブタンジオール(BDO)などバイオコハク酸から少し形を変えた誘導体の製造を視野に製造設備を増設・拡張する。
 バイオコハク酸は再生可能な原料から作る持続可能な材料で、さまざまな用途に利用できる。生分解性樹脂としてレジ袋、紙おむつ、食器類などに、ポリウレタンとして断熱材、塗料、人工皮革などに利用できるほか、パーソナルケア関連では入浴剤、ヘアケア用品原料などへの応用も見込む。三井物産はバイオマスを活用した化学品原料の多様化を推進し、環境負荷の低い化学品事業に注力する。【三井物産(株)】

提供:日経bp環境経営フォーラム(EMF)

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