一般財団法人環境イノベーション情報機構
女川原子力発電所2号機の手動停止 部品内への微細な異物混入が原因
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.06.26 【情報源】原子力安全・保安院/2002.06.25 発表
東北電力(株)は、女川原子力発電所2号機で原子炉が手動停止された件の原因と対策についての報告書を、平成14年6月25日付けで原子力安全・保安院に提出した。女川原子力発電所2号機は、原子炉内の冷却材を循環するためのポンプのA号機軸封部(ポンプ内部の水が軸を通してポンプ外部に出ないようにするために設けられている部品)のシール室圧力が著しく低下していたため、平成14年6月20日に原子炉を手動停止していた。
報告によると、今回シール室圧力が低下したのは、微細な異物が軸封部に混入し、シール面に傷ついたため。東北電力は対策として、軸封部の摺動部品を新品に取り替えることを決定。更に従来から実施している異物混入防止対策を継続し、異物混入の防止に努める方針だ。
なお原子力安全・保安院も今回の報告書の内容を妥当と判断した。【原子力安全・保安院】