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環境ニュース[国内]

デンソー、車載蓄電池を活用したエネルギー管理システムを開発、実証実験を開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.10.02 【情報源】企業/2013.09.27 発表

 デンソーは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の車載蓄電池を活用したエネルギー管理システム(EMS)を名古屋大学と開発した。モデル予測型となり、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として愛知県豊田市で実施されている「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」で10月に実証実験を始める。
 EVやPHVに搭載されている電池をEMSに組み込んで電気代を削減することが狙いとなる。家庭内の消費電力、太陽光発電システムの発電量、車の利用履歴のデータを計測して電力需要と車利用の予測モデルを組み立て、車載蓄電池の充放電をリアルタイムに制御する。料金が高い時間の電力購入量を減らし、安い時間帯の購入を増やして電気代を削減する。
 デンソーと名大は2010年から、名古屋大が保有するモデル化、予測、最適化技術と、デンソーが持つ車載蓄電池から家庭に電力を供給するV2H(ビークル・ツー・ホーム)技術を融合させ、システムの共同開発に取り組んできた。同プロジェクトでの実証実験は2014年3月まで行い、その結果を踏まえてデンソーと名大は事業化の検討を進める。
 車載蓄電池の有効利用には駐車時間帯の予測や、家庭内の電力需要に応じた充放電制御などの課題がある。今回開発したシステムはこうした問題に対応する。独立行政法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業の2012年度新規採択課題に選定されている。【(株)デンソー】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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