一般財団法人環境イノベーション情報機構
沸騰水型原子炉設置の電力6社が炉内の水素滞留危険箇所についての報告書提出
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.06.17 【情報源】原子力安全・保安院/2002.06.13 発表
中部電力など沸騰水型原子炉(BWR)の設置を行っている電力6社は、各社設置の沸騰水型原子炉内で、高濃度の水素が滞留する可能性のある箇所の抽出結果とその箇所に講じる対策について、平成14年6月12日までに原子力安全・保安院に対し報告を行った。この報告は中部電力浜岡原発1号機の配管破断事故の原因の1つとして、配管内の水素と酸素の蓄積が指摘されたことから、平成14年5月13日付けで、原子力安全・保安院が各社に提出を求めていたもの。
なお、同院では高濃度の水素が滞留する可能性のある箇所への対策として、(1)非凝縮性ガスの除去操作間隔を適正化するとともに温度計による監視を行う、あるいは(2)非凝縮性ガスの滞留を防止するための設備変更を行う−−のいずれかの措置を講じるよう指示していた。
なお原子力安全・保安院では、今回提出された報告書の内容を検討し、指示に基づき事業者の対策が適切に実施されているか、今後確認していく予定。【原子力安全・保安院】