一般財団法人環境イノベーション情報機構
富士重工、独自ハイブリッドシステムを初搭載したSUV「XVハイブリッド」発売
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.06.26 【情報源】企業/2013.06.24 発表
富士重工業は、独自のハイブリッドシステムを初めて搭載したSUV(多目的スポーツ車)のハイブリッド車(HV)「スバルXVハイブリッド」を6月24日発売した。排気量2000ccの全輪駆動(AWD)のスポーツタイプとなり、実際の走行に近いJC08モードでガソリン1Lあたり20kmの燃費性能と、モーターのアシストによる加速感のある走りを両立させた。SUVの「スバルXV」ガソリン仕様車をベースに、新たに開発したHV専用の水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載する。低速ではエンジンを切り離して電気自動車(EV)走行し、中速はエンジンを主体にモーターでアシスト走行する。ベース車の燃費は1Lあたり15.8kmだが、ハイブリッドシステムで燃費を大きく向上させ、SUVでトップクラスになった。
エンジンやモーターの作動、回生ブレーキの充電状況などハイブリッドシステムの動作はディスプレーに表示する。モーター、バッテリーなどハイブリッド化に伴う部品はAWDの左右対称のレイアウトを生かして配置した。前後左右の重量配分や重心はガソリン仕様と同じ水準で、高い運動性能を実現した。荷室の容量もベース車と同等を確保した。
全長445cm、全幅178cm、全高155cmで最低地上高は20cm、車両重量は1500〜1510kgとなる。価格は249万9000〜278万2500円に設定した。月間550台の販売を計画する。環境意識の高まりから新車販売でHVが占める比率が高まる中、富士重工は走りを重視したSUVのHVを投入して個性を打ち出す。横浜ゴムの低燃費タイヤ「ブルーアース」を装着する。【富士重工業(株)】