一般財団法人環境イノベーション情報機構
JX日鉱日石エネルギー、初のオンサイト式の スタンド一体型水素ステーション開設
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.05.29 【情報源】企業/2013.05.27 発表
JX日鉱日石エネルギーは、全国で2カ所目となるガソリンスタンド一体型水素ステーションを5月27日開設した。初めて、スタンド内で水素を製造するオンサイト方式を採用。名古屋市緑区のENEOS(エネオス)サービスステーション「Dr.Drive(ドクタードライブ)神の倉店」となり、ガソリン計量器と燃料電池自動車(FCV)向けの水素充てん機を並列して設置した。神奈川県海老名市の「Dr.Drive海老名中央店」に4月に開所した日本初のスタンド一体型水素ステーションと同様、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と、エネルギー・自動車各社が水素供給ビジネスの事業化を検証する試験研究組織、水素供給・利用技術研究組合(HySUT=ハイサット)の共同実証事業となる。
海老名中央店が専用トレーラーで水素を運び込み、ステーションでボンベに貯蔵するオフサイトと呼ぶ方式なのに対し、神の倉店は、ステーションに設けた水素製造装置でLP(液化石油)ガスから水素を作って貯蔵するオンサイト方式を採用した。その場で水素を製造してFCVに供給するスタンド一体型水素ステーションは初めてとなる。
水素供給設備は、海老名中央店と同じように工場で機器・配管一式を標準規格のコンテナ内にセットして運ぶ新たに開発した仕組みで、現場での設置工事期間を短縮し、コスト削減が可能になる。JX日鉱日石エネルギーは、神の倉店と海老名中央店の水素ステーションでの実証を通じ、ガソリンスタンドでの水素供給事業構築につなげる。【JX日鉱日石エネルギー(株)】