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環境ニュース[国内]

カリブ4か国の若手指導者招き、バナナ繊維の紙への活用テーマに研修実施 

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.05.31 【情報源】外務省/2002.05.30 発表

 外務省は平成14年度青年招聘事業として、2002年5月13日から25日まで、ハイチ、ジャマイカ、セント・ヴィンセント、スリナムのカリブ4か国から、バナナ繊維の研究・応用に携わる若手指導者9名を日本に招待し、「カリブ・バナナペーパー研修」を実施した。
 今回の研修は、カリブ諸国に共通して重要課題となっている産業多角化のための一つの方策として、バナナ繊維の研究、バナナ繊維のバナナペーパーなどへの活用をテーマとしたもの。
 一行は、沖縄の竹富島、名古屋市立大学、美濃和紙の里会館、東京都立産業技術研究所などを訪問。日本の繊維解織技術、伝統和紙製法、非木材のパルプ化技法や民間企業の製紙分野での取組みをテーマとした講義・実習への参加、関連施設への視察を行った。
 なおバナナペーパーは名古屋市立大学の森島紘史教授らが普及に努めている技術で、毎年実を収穫した後で全て廃棄されてしまうバナナの茎や葉を用いて紙を作るという技術。日本の伝統技法である和紙の製法を組み合わせると、木材パルプ紙に匹敵する上質なバナナ紙を製造できる。森島教授によると、全世界で廃棄されているバナナの茎・葉を利用すれば、世界の製紙需要のかなりの割合をまかなうことが可能だという。
 バナナ繊維のバナナペーパーへの活用は、パルプ製造のための森林伐採抑制に役立つほか、事業化に成功すれば、バナナを栽培している熱帯途上国各国内の紙需要をまかなうことばかりか、輸出による産業振興、雇用増大、外貨流出の防止に寄与することも考えられる。【外務省】

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