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環境ニュース[国内]

東芝、フィンランドの原発新設計画で大型炉の優先交渉権獲得、年内契約へ交渉開始

エネルギー 原子力】 【掲載日】2013.02.28 【情報源】企業/2013.02.25 発表

 東芝は、フィンランドの原子力発電事業会社、フェンノボイマが同国で進める原子力発電所新設計画で、出力160万kW級の大型原子炉に関して優先交渉権を獲得し、受注に近付いた。年内の契約を目指して詰めの交渉を進める。大型原子炉から中型原子炉(100万〜130万kW級)への変更も検討されているが、東芝はその場合でも対応する。
 優先交渉権を得た原発は、フィンランド北部のピョハヨキに建設するハンヒキビ原子力発電所。東芝はフランスの原発プラント大手、アレバと争って直接交渉の相手に選定された。フェンノボイマは3月にも炉型を確定するといい、変更されても、日本で納入実績のある中型炉を提案する。その際、再度アレバなど2社と争うことになる。
 フィンランドでは、これ以外の1件を加えた2基の原発建設計画について、2010年7月に議会で承認されている。東芝は、フィンランドで建設実績がある子会社で原発設備大手、米ウェスチングハウスの協力を受けて大型原子炉の提案活動を進め、ハンヒキビ原発の新設と合わせて予定されるもう1件への入札も、2013年1月に完了している。
 2011年3月の東日本大震災の津波に伴う東京電力福島第1原発の事故以来、日本国内で原発建設が困難な状況になり、東芝をはじめ日本の原発設備関連メーカーは、事業を存続させるため、海外展開の拡大を積極的に推進。ハンヒキビ原発の正式受注が決まれば、東芝は、米ウェスチングハウスを除く単体として震災後初めての受注となる。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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