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環境ニュース[国内]

住友林業、本格焼酎づくりで使われた熟成たるを木質壁材に再生して住宅商品に採用

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.02.05 【情報源】企業/2013.02.01 発表

 住友林業は、本格焼酎づくりで使われた熟成たるを木質壁材に再生し、一戸建ての木造注文住宅商品「住友林業の家」に2月1日採用した。熟成たるとして長年にわたって醸成された木の質感や風合いが楽しめる仕上げになっている。併せて、熟成たるの役目を終えたたる材の再利用によって、環境負荷を抑えた住まいづくりを実現する。
 住友林業の家に採用したのは、焼酎ブランド「いいちこ」で知られる三和酒類(大分県宇佐市)が本格焼酎づくりの一部で使用した熟成たる。このたるには、高級家具にも利用される樹齢100年以上の選ばれたオーク材が使われている。住友林業は独自技術でたる材を加工して室内の壁材にすることで、資源を有効活用することにした。
 解体した熟成たるから側板を取り出し、湾曲した部分を切断して取り除き、表面を削って大きさを整え、1本1本を正確な大きさに仕上げる。その後、塗装を施して素材の持つ風合いを引き出し、1本ずつ細かくタイル状に組み立てて壁材に仕上げる。長い年月繰り返し使用されて深みを増したオーク材から表情豊かな壁材ができるという。
 住友林業はこのほか、サントリー酒類がウイスキーの熟成に使ったたる材をフローリング材に再利用した一戸建て住宅商品を2002年から展開し、多くの住宅で使われている。木は成長する際に吸収したCO2を固定し続け、長く使用すると環境負荷を低減でき、今後もたる材の再利用をはじめ、木を長期間住宅に使用する取り組みを続ける。【住友林業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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