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横浜ゴム、自社の最新技術搭載のEVのコンセプトカーを開発、車の空気抵抗を低減

大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.01.16 【情報源】企業/2013.01.11 発表

 横浜ゴムは、自社の最新技術を搭載した電気自動車(EV)のコンセプトカー(試作車)「AERO-Y(エアロ・ワイ)」を開発した。空気力学(エアロダイナミクス)を活用したタイヤ設計などで車全体の空気抵抗を低減したうえ、航空機用材料の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)をボディーに使って軽量化し、バッテリーの消費を抑制する。
 タイヤに関して独自のエアロダイナミクス技術を応用。車両に装着した際に外側になるタイヤ側面にディンプル(くぼみ)を設け、内側にフィン(ひれ)状の突起を配した。ディンプルが空気抵抗を低減すると同時に、タイヤを取り付ける空間のタイヤハウス周辺の空気の流れをフィンが改善し、車を前方に押し出して走行性能を高める。
 ボディーには、航空機メーカーに認証されたプリプレグと呼ぶCFRP用材料を採用した。プリプレグは補強繊維に樹脂をしみ込ませたシート状の材料で、エアロ・ワイ向けに調整し、強度と耐久性を確保しながら軽量化を実現した。これを成形して過熱硬化させることでCFRP製の車体部品を製造する。
 さらに、同社が得意とする接着剤の最新技術を活用し、軽量化のために使用される異種の複合素材を接合する。EVはエンジン車と異なり、内燃機関の熱問題が解消されることから、アルミや樹脂系素材を使ったフレーム構造が予想され、従来の溶接に代わり、接着剤の技術が重要になるという。
 エアロ・ワイは、カスタムカーイベント「東京オートサロン2013」(1月11〜13日・幕張メッセ)で初めて披露した。横浜ゴムは今後も、EVの技術開発を進める。【横浜ゴム(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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