一般財団法人環境イノベーション情報機構
柏崎刈羽原発3号機の復水器真空度低下 一過性の不具合と評価
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.05.15 【情報源】原子力安全・保安院/2002.05.14 発表
原子力安全・保安院は東京電力(株)から提出された、柏崎刈羽原子力発電所3号機の復水器(蒸気タービンから出た蒸気を凝縮して水に戻す装置)の真空度低下についての報告書の内容が妥当であるとの判断を示した。柏崎刈羽原発3号機は平成14年5月5日に、復水器の真空度が低下したことが確認されたが、東電ではこの真空度低下はタービン補機類を制御しているタービン制御装置内の基板が故障し、復水器内の気体を抜き取る蒸気式空気抽出器の弁が閉まったことが原因であると結論。基板を予備品と交換したところ、正常に動作することが確認されたと報告していた。
なお原子力安全・保安院では、今回の不具合は偶発的に発生した一過性のものと評価。基板の部品、基板内部の回路構成の見直しは不要としている。【原子力安全・保安院】