一般財団法人環境イノベーション情報機構
NEC、定置用蓄電池を一般家庭向けにレンタルする事業をオリックスなどと共同展開
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2012.10.09 【情報源】企業/2012.10.03 発表
NECは、定置用蓄電池を一般家庭や個人事業者向けにレンタルする事業をオリックス、住宅設備設計のエプコと共同で展開することで基本合意した。共同出資して新会社を設立し、電力系統と連系するNECのリチウムイオン蓄電池を長期間貸し出し、工事、保守、「見える化」による節電管理などを提供するエネルギー利用の総合サービスを目指す。昼間の電力使用を削減するピークカットの取り組みや、停電時の電力確保、太陽光発電で発電した電力をためることを目的に、一般家庭で蓄電池へのニーズが高まっていることに対応する。定置用リチウムイオン蓄電池は、導入費用が高いことから、購入時の抵抗感が強いことが、早期普及の課題になっている。初期の費用負担がないレンタルの実施により、その課題を解決する。
新会社が貸し出すのは、容量5.53kWhのNECのリチウムイオン蓄電池。レンタル料は、蓄電池の設置で生じるメリットの範囲で賄えるようにする。昼夜の電気料金の差を利用し、割安な深夜料金で蓄電池に電力をためて日中に使用することで節減できる電気料に相当する。システムを遠隔監視して蓄電池が故障や消耗した場合、保守・取り替えを行う。
スマートフォン(高機能携帯電話)などで節電状況が確認できる節電アプリ(ソフト)を提供するほか、気象予報を基に翌日の節電をアドバイスする節電予報サービスも実施する。将来は、蓄電池の設置者同士による電力融通や設置者全体での需要抑制、使用しなかった電力(ネガワット)取引も検討。電気料金の負担軽減を支援することで蓄電池の普及を図る。【日本電気(株)】