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環境ニュース[国内]

シャープ、4方向に傾斜がある寄せ棟屋根で容量を高めた太陽電池モジュールを発売

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.10.03 【情報源】企業/2012.09.28 発表

 シャープ、4方向に傾斜がある形の寄せ棟屋根での設置容量を高めた単結晶太陽電池モジュール4種を10月10日に発売する。傾斜面が2つの切り妻屋根と比べてスペースの有効活用に課題がある寄せ棟向けに、セルの出力向上と、角に取り付ける5角形のコーナーモジュールの新たな設計により搭載可能なセル枚数を増やしたことで、従来型より容量を11%アップする。

 長方形、ほぼ正方形のモジュールと、左側と右側がそれぞれ斜めなっているコーナーモジュールの計4種。コーナーモジュールは2種とも、1枚の最大出力を従来型の62Wから81Wへと約31%高めた。長方形のモジュールは172W、ほぼ正方形のモジュールは122W。寄せ棟屋根への設置例でこれまで3.76kWの容量だった場合、新しいモジュールを配置すると4.17kWになり、年間発電量は3755kWhから4161kWhに増える。

 モジュールの外観は黒色に統一し、屋根と調和するデザインにした。さらに、電力損失を低減するとともに、屋根の面ごとに最大の電力を取り出す機能が付いたパワーコンディショナー(電力変換器)を使うと、発電した電力を効率的に変換できる。これを新しいモジュールと組み合わせることで、寄せ棟屋根で一層の発電量の増加が可能になる。

 新モジュールは、取り付け工法も新たに開発した。従来の固定金具で止める方法から、横方向に組まれるレール状の部材全体で固定する構造に改め、設置時間を約20%短縮する。4種合わせて月産4万台を計画している。寄せ棟屋根は国内の一戸建て住宅の43%を占め、シャープは容量向上を訴えて展開する。【シャープ(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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