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環境ニュース[国内]

ホンダ、家庭向け熱電併給システムで停電時の自立運転機能付き発電ユニットを開発

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.09.28 【情報源】企業/2012.09.25 発表

 ホンダは、ガスエンジンで発電し、その排熱で給湯と暖房を行う家庭向け熱電併給コージェネレーション)システム「エコウィル(ECOWILL)」で、停電時でも利用できる自立運転機能付きのガスエンジン発電ユニットを開発した。自立運転時の発電出力は最大約980Wあり、停電しても電源や給湯、床暖房が使用できる。11月からガス事業者に販売する。

 停電の際には、電源プラグと本体の発電モードを切り替え、始動グリップを引っ張ることで自立運転が始動する。出力は平常時の定格出力の1kWに近いレベルがあり、災害時でも、専用コンセントからの電力供給でテレビやパソコン、夜間照明の利用が可能になる。さらに、エンジンの熱を浴槽の自動湯張りや浴室暖房乾燥器の自動運転などに利用できる。

 東日本大震災を機に、停電時でも使えるシステムへのニーズが高まっていることに応え、2011年にフルモデルチェンジした発電ユニットを基に開発した。小型・高効率にしたガスエンジンは、独自の機構で燃焼エネルギーを最大限に取り出し、1次エネルギー利用率92%を達成している。エコウィルは、この発電ユニットと、給湯暖房ユニットで構成する。

 都市ガス各社は、ホンダが開発したガスエンジン発電ユニットを採用。「エコウィルプラス」と名付け、自立運転機能を追加したガス発電・給湯暖房システムとして展開する。東京ガスと大阪ガスはどちらも11月7日に発売し、東京ガスの場合は、貯湯タンクの容量90Lで106万9950円。停電しても都市ガスで発電して電気が利用できる利点を訴え、普及を図る。【本田技研工業(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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