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環境ニュース[国内]

柏崎刈羽原発3号機の出力低下 タービン制御装置内の基板故障が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.05.08 【情報源】原子力安全・保安院/2002.05.07 発表

 東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所3号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)で平成14年5月5日に発生した出力低下について、5月7日付けで東電から原子力安全・保安院に対し、報告が行われた。
 東電によれば、定格出力で運転中だった柏崎刈羽原子力発電所3号機は、5月5日午前7時37分に、タービン制御装置の故障により復水器(蒸気タービンから出た蒸気を凝縮して水に戻す装置)の真空度が低下したことが確認されたため、手動により出力を下げ、出力74万キロワットで運転を継続しながら、調査を行っていた。
 今回報告された調査結果によれば、復水器の真空度低下はタービン補機類を制御しているタービン制御装置内の基板が故障し、復水器内の気体を抜き取る蒸気式空気抽出器の弁が閉まったことが原因。ただし、今回のトラブルによる外部への放射能の影響はなく、原子炉施設の安全性に関係しない事象であるため、INES(原子力施設のトラブルに対する国際評価尺度)の暫定評価でも評価対象外になるという。
 なお、東電ではすでに故障した基板を予備品と交換済み。交換後のタービン制御装置が正常に動作することが確認されたことから、5月6日午後4時から再び出力上昇操作を開始し、定格出力まで出力を復帰させる方針。【原子力安全・保安院】

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