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環境ニュース[国内]

日立製作所、酸素吹き石炭ガス化複合発電技術の大型実証試験向け主要設備を受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.09.03 【情報源】企業/2012.08.30 発表

 日立製作所は、電源開発と中国電力の共同出資会社、大崎クールジェン(広島市中区)が手掛ける高効率でCO2排出を削減する酸素吹き石炭ガス化複合発電技術の大型実証試験「大崎クールジェンプロジェクト」向けに、主要設備となる石炭ガス化と複合発電設備を受注した。実証試験は中国電力の大崎火力発電所(広島県大崎上島町)構内で実施し、2013年に建設を始める。

 大崎クールジェンプロジェクトは、酸素吹き石炭ガス化複合発電技術の実用化を目指し、経済産業省の補助金を受けて実施する大型実証試験。石炭は経済性に優れ、供給も安定しているため、火力発電の燃料として広く使用される一方、CO2排出量が多いことが課題とされる。酸素吹き石炭ガス化複合発電は、発電設備を効率化してCO2排出量を削減する技術の1つとなる。

 石炭を可燃性ガスに転換してガスタービンと蒸気タービンで複合発電をする方法が石炭ガス化複合発電で、酸素吹きは石炭をガスにする時に酸素を利用する方式を指し、高効率化に対応しやすい。日立は今回、石炭をガスにする設備とガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などの複合発電設備を受注した。ガスタービンは独自開発した高効率型を採用する。

 プロジェクトでは170MW(17万kW)級の実証試験設備を造り、システムの信頼性や経済性、運用性を検証し、その後、最新のCO2分離・回収技術の適用試験を行う。将来は、燃料電池と組み合わせた複合発電の展開も検討する。日立はプロジェクトへの設備納入を通して技術の実用化を支援すると同時に、今後も石炭火力発電でCO2排出を削減する技術の高度化を進める。【(株)日立製作所】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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