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環境ニュース[国内]

TOTO、ベトナムで節水シャワーによる「二国間メカニズム」の実現可能性調査実施

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.08.07 【情報源】企業/2012.08.02 発表

 TOTOは、ベトナムで節水シャワーによる水使用量削減に伴う「二国間オフセット・クレジットメカニズム」の実現可能性調査を実施する。ハノイ、ホーチミンといった都市部の上下水道と家庭の水使用量を調べるとともに、シャワーをはじめ節水型住宅機器が普及した際のCO2削減方法論の構築を検討する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券と共同で行う。

 二国間メカニズムは、日本の環境技術・製品を途上国に提供し、普及した際のCO2排出削減効果を適切に評価して排出枠を創出する仕組み。日本政府が構築を進めている。節水のCO2排出削減効果を定量化する手法は確立されていなかったが、TOTOは2011年度の中国・大連市での調査で、節水機器でのCO2削減効果を確認し、節水シャワーは効果が大きい、との結果を得た。

 今回は、経済成長や人口増加を背景に都市部の水使用量が増加しているベトナムを対象に、節水機器の普及促進によるCO2排出削減効果を調べる。具体的には、ハノイ、ホーチミンの上下水処理場で使用されるエネルギー消費量、水処理量や、水使用に伴うCO2排出量計算に必要な基礎データを調査・分析し、家庭での水使用に由来するCO2排出係数を推定する。

 併せて、一般的な家庭での聞き取り調査で水の使用実態を把握して、将来の行動様式を予想する。こうした調査を基に、節水型ではない機器を使い続けた場合と、節水機器を普及させた時の水使用量を予測して節水量を推定し、CO2に換算。削減できるCO2を排出枠にすることを目指す。経済産業省の「2012年度温暖化対策普及等推進事業」の委託先に採択された。【TOTO(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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