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環境ニュース[国内]

日豪首脳会談 京都議定書の取り組みに温度差

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.05.02 【情報源】外務省/2002.05.01 発表

 アジア・大洋州諸国を歴訪中の小泉総理は、2002年5月1日にオーストラリアのキャンベラでハワード首相との首脳会談を行ない、終了後に共同記者会見を行った。
 会談では、自由貿易協定(FTA)を視野に入れた経済連携強化の枠組みとして、両国政府の次官級協議及・課長級作業部会を新設すること、安保対話促進のため防衛庁長官のオーストラリア早期訪問の実現すること、政治、安全保障、経済各分野での連携強化などを盛り込んだ日本とオーストラリアの「創造的パートナーシップ」の構築などについて意見が一致した。
 なお地球温暖化防止のための京都議定書批准問題に関しては、両首脳とも環境と経済の両方に配慮しつつこの問題に取り組む決意があることを再確認。ハワード首相が、京都議定書に米国と途上国の双方が加わることが重要である、と述べたのに対し、小泉首相はオーストラリアが議定書への参加を期待しており、日豪間で協調していくことが重要であると答えた。また、近々日豪環境大臣会談の機会を設けることが決まった。
 この会談内容を反映して、両首脳の共同声明として発表された「日豪の創造的パートナーシップ」の中でも、両首脳の温暖化防止の取り組みを行うことが記されている。ただし、京都議定書批准について日本側が、「京都議定書の締結の過程にある」と記した一方で、米国の議定書参加の動向を見守る方針のオーストラリア側については「京都議定書の目標の達成に引き続き努力する」と表現するにとどまり、両国の議定書批准についての温度差が反映された形になった。【外務省】

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