一般財団法人環境イノベーション情報機構
第1回FAO水産委員会・養殖小委員会 持続的な養殖業の発展のために取り組むべき事項を提言
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2002.05.02 【情報源】水産庁/2002.04.25 発表
2002年4月18日から22日にかけて中国の北京で第1回国連食糧農業機関(FAO)水産委員会・養殖小委員会が開催された。会議ではまず、養殖一般についての議論の大前提として、環境保全を含めた持続性確保と養殖産品についての消費者の健康確保の必要性を確認。続いて持続的な養殖業の発展のために、FAOが優先して取り組むべき事項の提言を行った。
なおこの提言に盛り込まれた事項は、(1)低開発地方での持続的な養殖発展のための指針づくりの枠組み樹立、(2)FAOが決定した「責任ある漁業のための行動規範」各国の実施状況のデータベース化、持続的な養殖の発展の促進のための状況整備、(3)情報共有と人的能力育成の促進、(4)統計・各種情報の収集改善−−など。
日本は、養殖での長期的な持続性の確保が必要であるとの立場に立ち、持続的養殖確保法の制定、東南アジア漁業開発センターを通じた東南アジアの環境に配慮した持続的エビ養殖の促進などの日本の取り組み事例について紹介。更に(1)消費者に対する安全性確保、養殖によるものか否かを示す生鮮水産物の表示制度の実施の必要性、(2)地中海でのマグロの畜養についての統計情報改善などを指摘した。【水産庁】