一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

横河電機など、海洋深層水と表層水の温度差を利用した発電事業実証を沖縄で実施

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.07.12 【情報源】企業/2012.07.09 発表

 横河電機と、IHI100%子会社で建設事業のIHIプラント建設、環境ベンチャーのゼネシス(東京都中央区)は、海洋深層水と表層水の温度差を利用した発電事業の実証を沖縄県久米島町で実施する。小型設備を2013年3月までに設置して稼働させ、実用化に向けて可能性を検討する。県の「2012年度海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」に採択された。

 深層水は深海に分布する5〜7℃の冷たい水で、表層水は水面近くの温かい水。この温度差を生かし、アンモニアなどの低沸点の媒体を気化させて蒸気をつくり、タービンを回転させて発電する。海洋に蓄えられた熱を有効に活用する再生可能エネルギーとして、近年注目されている。沖縄など亜熱帯熱帯地域は表層水が25〜30℃と高く、特に発電に適している。

 低沸点の媒体は、熱交換ユニット経由で液体に戻して繰り返し発電に使うことができる。実証試験は、県海洋深層水研究所が取水する深層水と表層水の一部を使い、海洋深層水の複合的利用の一環として行う。海洋温度差発電システムの設備を稼働させて発電コストの低減方法や同県海域への洋上型システム設置の可能性などについて探り、実用化を進める。

 横河電機は、発電ユニットの監視制御システムと電力系統との連系など電気関係の設計・製造を手掛け、IHIプラント建設が実証設備全体の設計と建設、ゼネシスは発電ユニットと熱交換ユニットの設計・製造を担当する。横河電機の監視制御システム技術、IHIプラント建設のエンジニアリングの実績、ゼネシスの海洋温度差発電の知識を集めて取り組む。【横河電気(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース