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環境ニュース[国内]

ブリヂストン、2050年までにタイヤの原料をすべて再生可能資源にする技術を公表

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.05.28 【情報源】企業/2012.05.23 発表

 ブリヂストンは、2050年までにタイヤの原料をすべて、化石資源から再生可能資源に切り替えるための技術を公表した。「100%サステナブルマテリアル化」と呼ぶ。天然ゴムの生産地を多様化して熱帯以外でのゴム資源の植物栽培を促進するとともに、原油から作られる合成ゴムや補強材、配合剤をバイオマス生物資源)由来にする技術の開発を進め、実用化を急ぐ。

 天然ゴムに関しては、新しい再生可能資源として新たに乾燥帯や温帯で育つ植物を栽培して活用する技術を確立し、産地の集中を緩和する。ブリヂストンは現在、米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産の低木で、幹の部分に天然ゴムを含む「グアユール」や、根に天然ゴムを含むカザフスタン、ウズベキスタン原産の多年草「ロシアタンポポ」を研究している。

 従来の化石資源を再生可能資源に置き換える取り組みは、原材料合成技術を活用して推進する。合成ゴムにバイオマスから作る材料を適用し、主原料となる「ブタジエン」に生物資源由来のバイオエタノールを利用する。タイヤを黒くする補強材「カーボンブラック」は、植物油脂類を原料油にする。併せて、バイオマスからの新しい高性能ゴム材料開発を手掛ける。

 タイヤ原料は枯渇する化石資源の比率が高く、循環資源、再生可能資源の比率が低いのが現状。今後の需要増加によってさらに化石資源の使用量が増加する可能性があることから、ブリヂストンは、2050年に化石資源をゼロにする目標を掲げた。原材料使用量の削減、資源の循環と効率的な活用、再生可能資源の拡充・多様化の3つの分野で行動を加速させる。【(株)ブリジストン】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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