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環境ニュース[国内]

三菱電機、業界初の太陽光発電とEVを連携させたHEMSでの電力最適制御実証を開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.05.17 【情報源】企業/2012.05.15 発表

 三菱電機は、業界で初めてとなる太陽光発電(PV)と電気自動車(EV)を連携させた家庭用エネルギー管理システム(HEMS)での電力最適制御実証を始める。神奈川県鎌倉市の同社の情報技術総合研究所内に建てた実験用スマートハウス(次世代型環境配慮住宅)「大船スマートハウス」に、PVとEVの大容量蓄電池を連携制御するパワーコンディショナー(電力制御装置)を設置した。災害時でも安全・安心な暮らしの基盤の実現を目指す。

 設置したパワーコンディショナーは「PV・EV連携パワコン」と呼び、PVで発電した電力を家電と電力系統に供給するとともに、EVの蓄電池を充電。これとつながる「PV・EV連携HEMS」が、家電の監視制御と組み合わせて災害時の長期の停電に対応すると同時に、平常時に発電と蓄電の活用を最適化する。HEMSは各家庭の生活パターンに合わせて充放電を制御する。

 停電の際に最大1週間以上の電気の自立が可能といい、PVの発電量が多い晴天が続くとエアコン、IHクッキングヒータ−、炊飯器など消費電力の多い機器も使用できる。平常時は、PVで発電した電力や、ピーク時以外にEVに充電した電力の利用をHEMSで制御。今後予想される消費のピーク時の電力料金が高額に設定されることにも対応し、ピークを避けられるよう電力利用を最適化するなど経済性と快適性を両立させる。

 この実験用スマートハウスでは2011年5月からHEMSの実証実験を実施しており、自然エネルギー利用、高効率機器の導入、HEMSでの18%の省エネ制御などによって消費電力をPVで賄う住宅を実現し、住宅メーカーと一部事業化を始めた。今回実施するPV・EV連携HEMSの実証実験に関しては、並行して住宅メーカーと実際の住宅での実証も進め、早い段階での事業化を目指す。【三菱電機(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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