一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本国内での黄砂の観測記録更新される
【地球環境 酸性雨】 【掲載日】2002.04.16 【情報源】気象庁/2002.04.15 発表
気象庁は2002年1月以降、同4月13日までに日本国内で黄砂を観測した延べ日数が、1967年の観測開始以来最多の962日に達したと発表した。黄砂は中国黄土地方の細かな砂じんが風に吹き上げられて運ばれ、徐々に降下する現象。気象庁では全国123地点で黄砂の観測を実施しており、1地点で観測された日を1日として延べ日数を計算している。
1971年から2000年までは日本国内での黄砂観測の延べ日数は平均254日だったが、これまで観測されていた西日本や日本海側以外に、北海道をはじめ北日本各地で黄砂が観測されるようになったため、2000年の748日、2001年の856日とこの3年間、観測日数が激増している。
炭酸カルシウムを多く含みアルカリ性である黄砂は、飛行途中で酸性雨の原因物質を吸着し、中和する効果があるともいわれている一方、吸着した排気ガスにより健康被害をもたらす可能性も指摘されている。【気象庁】