一般財団法人環境イノベーション情報機構
志賀原発1号機手動停止 部品の摩擦抵抗の増加が原因
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.04.10 【情報源】原子力安全・保安院/2002.04.09 発表
志賀原子力発電所1号機の原子炉冷却材再循環ポンプA号機の軸振動値に変動が発見され、平成14年4月2日に原子炉の手動停止を実施した件で、北陸電力は4月9日付けで原子力安全・保安院に報告書を提出したが、同院はただちにその内容を妥当とするとの判断を公表した。北陸電力からの報告によると、分解・点検の結果や運転・保守記録の確認からは、機械の明らかな異常は認められず、今回の軸振動値の変動は、原子炉冷却材再循環ポンプの組立時のわずかな不釣合いや原子炉冷却材が再循環ポンプ外部に出ないように封じ込める装置のリング同士の摩擦抵抗が偶発的に増加したためと推定された。
なお北陸電力は対策として、A号機のメカニカルシールなどをいったん分解した上で再調整・組立てを行う予定。また再組立てにあたっては、メカニカルシールのリング部品を新品に取り替える。【原子力安全・保安院】