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環境ニュース[国内]

関西電力、国内最大の堺太陽光発電所が全区画で営業運転、蓄電システムの連係も

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2011.09.08 【情報源】企業/2011.09.07 発表

 関西電力は、堺市の臨海部に建設していた堺太陽光発電所(堺市西区)で全区画の営業運転を始めた。出力は1万kW(10MW)あり、運転中の太陽光発電所としては国内最大となる。2010年10月から一部で稼働し、段階的に運転開始してきたが、今回、全面的に稼働した。地元の堺市との共同事業で、同市は太陽光発電の啓発なども行う。併せて、同社は蓄電池による電力需給制御システムの研究にも着手した。

 堺太陽光発電所は、産業廃棄物の埋め立て処分場内に造った。敷地面積は21ha。一般家庭3000世帯分にあたる約1100万kWhの年間発電電力量を見込み、年間4000tのCO2排出を削減する。2010年10月に第1区画の2850kW、2011年3月に第2区画の3450kWが営業運転を始め、今回、残っていた第3区画の3700kWの営業運転を開始して、全区画での稼働となった。工程を短縮し、当初予定の10月より1カ月早く全区画での営業運転にこぎ着けた。

 同時に、関電は、2010年度から進めてきた電力需給制御システムの基本設計と設備構築をふまえて、堺太陽光発電所が連系する石津川変電所(堺市堺区)構内で、蓄電池を設置した電力需給制御システムの研究も始めた。太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーが大量に導入された際に、電力供給の安定を図ることが目的。ニッケル水素電池を使う。運用中の電力系統に同電池をつないで需給制御を研究するのは、日本の電力業界で初の試みとなる。

 研究では、蓄電池の残量や温度の状態を適切に管理しながら、電力系統の周波数を一定に保つ蓄電池制御システムを開発すると同時に、ニッケル水素電池の性能や寿命を評価して、適性や有効性を判断する。さらに、堺太陽光発電所の出力データを利用し、日射量の測定結果も活用しながら蓄電池の容量を検討。研究を通して再生可能エネルギーの普及促進を図る。【関西電力(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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