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環境ニュース[国内]

アサヒビールとキリンビール、物流で配送・回収を協業してCO2を削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.07.06 【情報源】企業/2011.06.30 発表

 アサヒビールとキリンビールは、物流で配送・回収を協業する取り組みを8月29日に始め、CO2排出の削減と業務の効率化を図る。東京都の一部地区で小型トラックによる小口の配送を共同で実施するとともに、茨城、埼玉、長野、静岡県で空き容器の共同回収を展開する。両社は競合関係にあるが、環境負荷の低減を目的に従来の枠組みを超え、協力体制を構築することにした。

 小口配送の共同実施は、最大市場の東京都で配送拠点を相互に活用し、配送距離の短縮と、積載率・車両回転率の向上を目指す。対象は、江東、江戸川、渋谷、新宿、中野、杉並区。アサヒビールの新宿配送センター(渋谷区)から渋谷、新宿、中野、杉並区、キリンビールの東部センター(江東区)から江東、江戸川区の得意先に両社の製品を共同で届ける。

 空き容器の共同回収は、両社が役割を分担することで回収車の積載効率を高める。両社に共通する得意先ごとに受け持ちを決め、製品を配送した後、回収を担当する会社の車両の帰り便に両社の空き容器を積む。回収の担当ではない会社の帰りの便は、計画的に別の運送業務ができ、環境負荷の低減に加え、運賃収入の増加も可能になる。従来、空き容器は量が少なくても配送ごとに回収していた。

 小口配送の共同実施と空き容器の共同回収によって、両社合わせて年間で約196tのCO2排出量を削減する。削減量は東京ドーム8個分にあたり、1万5075本の杉の木が1年間に吸収する量とほぼ同じ。内訳は、小口配送で約38t、空き容器回収が約158t。小口配送の共同実施エリアは、10月頃から都内の他の地域と神奈川県内の一部にも拡大する。【アサヒビール(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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