排出ガス第１次基準値による建設機械型式指定　平成１５年９月３０日で受付終了へ

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.03.27 【情報源】国土交通省／2002.03.27 発表

　平成１４年３月２６日に開催された「建設施工の環境・安全対策委員会（委員長：井口雅一・東京大学名誉教授）」で、平成１５年９月３０日をもって、建設機械の排出ガス第１次基準値による型式指定手続の受付を終了することが決定した。
　国土交通省では、建設機械による施工が大気環境に与える負荷低減やトンネル坑内作業の環境改善を目的として、平成３年に建設機械からの排出ガス第１次基準値を策定し、この基準値を満たした建設機械については「排出ガス対策型建設機械」として型式指定を行ない、一定の成果を収めてきた。
　しかし、大気環境中の二酸化窒素・浮遊粒子状物質についての環境基準達成状況は依然として厳しい状況であるため、国土交通省では新たな排出ガス低減対策として「２０１０年までに建設機械の年間窒素酸化物排出量を１９９３年レベルより３０％以上削減する」との目標を設定し、平成９年４月にこの目標に沿ったより厳しい第２次基準値を定めていた。なお平成１３年４月の第２次基準値による指定手続開始以来、最近では第２次基準値に適合した建設機械の指定型式数が大きく伸びている。
　このため、今回開催された「建設施工の環境・安全対策委員会」では、第１次基準値による指定手続の受付を終了し、第２次基準値への本格的な移行を行うことを決定したほか、すでに第１次基準値により型式指定された建設機械については、平成１６年９月１日までに製造されたものを第１次基準値適合排出ガス対策型建設機械として取り扱うことも決定した。【国土交通省】