一般財団法人環境イノベーション情報機構
女川原発2号機タービン建屋での水漏れ 溶接時の溶接溶け込み不足が原因
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.03.25 【情報源】原子力安全・保安院/2002.03.25 発表
平成14年3月25日、東北電力(株)から原子力安全・保安院に対し、女川原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力82万5千キロワット)で平成14年3月7日の定期検査中に発見されたタービン建屋地下1階床から水漏れの原因と対策についての報告書が提出された。報告書では今回の水漏れは、復水系母管の片側に取り付けられた2本の復水流量計つけ根部で溶接施工時に溶接溶け込み不足が生じ、溶接部の疲労に対する強度が減少していたことに加え、運転に伴って発生する配管振動により、この溶接部に繰り返し力がかかったことが原因になっていると推定した。
また対策としては、該当する2本の配管を撤去し、計器を振動の影響のより少ない反対側の配管から分岐して取り付けることにした。
なお、原子力安全・保安院としては、今回の報告内容を検討し、内容を評価する予定。【原子力安全・保安院】