一般財団法人環境イノベーション情報機構
3月23日の「世界気象デー」、2002年のテーマは「異常気象に備えて」
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.03.11 【情報源】気象庁/2002.03.08 発表
「世界気象機関(WMO)」は、1950年のこの日に世界気象機関条約が発効したことを記念して、毎年3月23日を「世界気象デー(World Meteorological Day) とし、気象知識や国際的な気象業務について理解してもらうためのキャンペーン活動を、年ごとのテーマを設定しながら実施している。2002年のテーマは「異常気象に備えて」。WMOの統計によると、竜巻、あられ、洪水、干ばつ、高潮などの自然災害により、毎年25万人の命が奪われ、500〜1000億米ドル(日本円で6.5兆〜13兆円)の損害が見積もられている。
異常気象は地球温暖化の進行によっても増加すると予測されており、2001年にIPCCが採択した「IPCC第3次評価報告書第1作業部会報告」でも、温暖化により「21世紀中に、広域にわたる降水強度の増加、中緯度内陸部での夏期渇水、熱帯低気圧の最大風力、降水強度の増加などが起きる可能性が高い」ことが指摘されている。
WMOは世界の気象関連業務の調整、統一、改善、情報交換の促進することを目的として1950年に設立された国際機関。2002年3月現在世界179か国が加盟しており、本部はジュネーブにある。【気象庁】