柏崎刈羽原発１号機の部品機能低下　”わずかな傷”が原因

【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.03.08 【情報源】原子力安全・保安院／2002.03.08 発表

　東京電力・柏崎刈羽原子力発電所１号機が平成１４年３月４日に原子炉再循環ポンプ（原子炉内の冷却材を循環するためのポンプ）Ａ号機の軸封部取り替えのため手動停止した件で、東電はその原因と対策についての報告書をまとめ、３月８日付けで原子力安全・保安院に提出した。
　１号機では平成１４年２月上旬から、軸封部（ポンプ内部の水が軸を通してポンプ外部に出ないようにするために設けられている部品）のシール機能が低下傾向にあることが確認されていた。
　東電からの報告によれば、軸封部シール機能の低下は第２段軸封部の静止リングのシール面にできたわずかな傷が原因。傷ができたのは、微細な異物がシール面にかみ込んだためと推定された。
　東電では軸封部を新品に取り替えるとともに、従来から実施している異物混入防止策を継続し、異物混入防止に努めることを対策として報告。原子力安全・保安院としても、この報告の内容を妥当なものと判断した。【原子力安全・保安院】