一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 平成21年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2010.08.26 【情報源】環境省/2010.08.26 発表
環境省は 平成20年度の[1]オゾン層の状況、[2]オゾン層破壊物質等の大気中濃度、[3]太陽紫外線の状況の監視結果−−についての監視結果を取りまとめた、「平成21年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書」を公表した。公表によると、地球全体のオゾン全量は、1980年代から1990年代前半にかけて全球的に大きく減少し、現在も減少した状態にあり、2009年に南極域上空で形成されたオゾンホールの面積は、最近10年の平均をやや下回る規模であったものの、現時点でオゾンホールに縮小する兆しがあるとは判断できず、南極域のオゾン層は依然として深刻な状況であるとしている。
また、オゾン層破壊物質としてモントリオール議定書及びオゾン層保護法に基づき生産等規制がなされている物質のうち、CFCは横ばい又は減少している一方で、HCFCの急速な増加とオゾン層は破壊しないが強力な温室効果ガスであるHFC-134aの大気中濃度の増加率が極めて大きくなっていることを報告している。
報告書の詳細は環境省Webサイト(http://www.env.go.jp/earth/ozone/o3_report/index.html)に掲載されている。
なお、環境省は、この報告の内容をわかりやすく解説した広報用パンフレット「オゾン層を守ろう 2010」を新たに作成し、環境省Webサイト(http://www.env.go.jp/earth/ozone/pamph/index.html)にも掲載した。【環境省】