一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本海沿岸地域 廃ポリタンクが2万2千個漂着(平成22年第2報)
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2010.04.05 【情報源】環境省/2010.04.03 発表
環境省は、日本海沿岸地域を中心とした廃ポリタンクの漂着数が、平成22年3月末時点で約2万2千個にのぼると発表した。廃ポリタンクの漂着は、近年、冬場を中心に毎年のように日本海沿岸地域を中心に大量に漂着しており、今冬についても、昨年12月18日(金)に北九州市の海岸に20L程度の廃ポリタンク29個が漂着していることが発見されるなど、3月末までに、沖縄県から北海道にわたる19道府県の海岸に総計約2万2千個(関係道府県からの情報提供等に基づき集計:別紙参照)の廃ポリタンクが漂着している。
同省では、漂着した廃ポリタンクの一部には中に液体物質が残っているものがあり、関係県の分析結果によると、塩酸などの強酸性物質が検出された例も見られたことから、環境省では関係の道府県と連携し、海岸に漂着している廃ポリタンクに安易に触れないよう、注意を呼びかけている。
なお、ハングル表記の廃ポリタンクが他に比して多数見られるため、環境省は、外務省と連携し、本年3月10日に福岡県北九州市で、「第2回きれいで豊かな海を共に守るための日韓実務協議」を昨年2月(於韓国・釜山)の第1回協議に引き続き開催した。この中で、韓国政府に対して実態把握、原因究明、漂着ゴミを減らすための更なる努力について要請を行っている。
また、本年3月の第2回協議においては、漂着ゴミの現状につき日韓で情報を共有した上で、両国における漂着ゴミ対策、今後の対応方針について双方の考え方を紹介し意見交換を行い、漂着ゴミ問題は深刻かつ重要な問題であり、今後とも日韓が協力して取り組んでいくとの点で一致している。【環境省】