一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁 2010年2月のエルニーニョ監視速報を発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2010.03.10 【情報源】気象庁/2010.03.10 発表
気象庁は、エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する2010年2月の太平洋赤道域の大気・海洋の状況と2010年9月までの見通しについて発表した。発表によると、各種の観測データとエルニーニョ予測モデルを用いた解析の結果から、エルニーニョ現象は春の内に終息する可能性が高いとしている。
また、インド洋熱帯域の海面水温は、春から夏にかけて基準値より高い値で推移すると予測している。
なお、エルニーニョ現象の影響としては、2月の日本の天候では、西日本の高温、東日本太平洋側と西日本および沖縄・奄美の多雨、東日本太平洋側と西日本太平洋側の寡照、がエルニーニョ現象時の傾向と一致。
世界の天候では、米南米の北部および東部の高温、アフリカのサヘル西部の高温、インドネシア付近の少雨、がエルニーニョ現象時の特徴と一致していた。
また、インド南部の高温とインドシナ半島からインドネシアにかけての高温がインド洋熱帯域の海面水温の高温時の特徴と一致していた模様。【気象庁】