日本政府、シリア・アラブ共和国の太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画へ　無償資金協力

　日本政府は、シリア・アラブ共和国政府が取り組んでいる「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」に対し、5億6,000万円の環境プログラム無償資金協力を行うことを決定。2010年3月4日、シリアの首都ダマスカスにおいて交換文書の署名式が行われた。
　今回の協力は、首都ダマスカスとヨルダン国境を結ぶ幹線道路の主要地点に太陽光パネル街灯システムを設置するもの。
　この案件は、「鳩山イニシアティブ」の一環として実施されるものであり、シリアでは、石油生産が減少傾向にある一方、電力需要は急増しているところ、再生可能エネルギーの導入を推進することにより、シリア国内の排出削減に貢献し、また、日本の優れた環境関連技術がシリアに広く紹介され、その普及促進に貢献するとともに、幹線道路に街灯が設置されることで、交通の安全が向上することが見込まれている。【外務省】