一般財団法人環境イノベーション情報機構
六ケ所村の使用済燃料受入れ・貯蔵施設で貯蔵プール水の漏水を確認
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.02.04 【情報源】原子力安全・保安院/2002.02.04 発表
平成14年2月1日、日本原燃(株)から原子力安全・保安院に対し、「青森県六ケ所村に建設中の使用済燃料受入れ・貯蔵施設内の加圧水型軽水炉(PWR)燃料貯蔵プールの北壁部西側のライニングプレート部から燃料貯蔵プール水の漏えいがあると判断した」との報告がなされた。六ヶ所村・使用済燃料受入れ・貯蔵施設内のPWR燃料用貯蔵プールでは、平成13年7月以降、5か月以上にわたって1秒間に2滴程度の水が確認されていたため、日本原燃は平成14年1月から漏水の可能性があるとして調査を開始していた。
原子力安全・保安院はこの報告を受け、日本原燃に対し2月1日中に(1)漏水箇所の特定と漏水防止処置の実施および発生原因の特定・報告、(2)プール水漏えい検知装置の運用方法および判定方法の改善策の検討・報告の2点を指示した。
なお現時点では、このPWR燃料貯蔵プールは、調査のために貯蔵されていた燃料をBWR(沸騰水型軽水炉)/PWR燃料貯蔵共用プールに移送した上で隔離されており、漏えい検知装置からの排出水も液体廃棄物処理施設で処理されているため、環境への影響はないという。【原子力安全・保安院】