一般財団法人環境イノベーション情報機構
原子力発電施設のトラブル4件を国際評価尺度に基づき評価
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.01.31 【情報源】原子力安全・保安院/2002.01.30 発表
平成14年1月29日、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会INES(原子力施設のトラブルに対する国際評価尺度)評価小委員会が開催され、前回の評価小委員会以降、平成14年1月28日までに、原因と対策が記者発表された経済産業省所管の原子力施設のトラブルについて評価が実施された。評価対象になったトラブルは、(1)5月23日に核燃料サイクル機構ふげん発電所でおこったアニュラス部(原子炉格納容器と外周コンクリート壁との間の密閉空間)でのトリチウム濃度の上昇、(2)9月8日に四国電力伊方発電所機2号機でみつかったシンブル案内管へのさびの付着、(3)11月1日に東京電力・福島第二原子力発電所2号機で起こった中性子の基準
値超過を示す信号発信による停止、(4)12月10日に日本原子力発電東海第二発電所でおこった原子炉給水ポンプへの切り替え時の出力低下−−の4件。
これらのトラブルについては、国際原子力事象評価尺度に基づき評価が行われたが、結果は福島第二原子力発電所2号機のトラブルがレベル0+(安全上重要ではないが安全に影響を与えうる事象)、ほか3件がレベル0−(安全に影響を与えない事象)となった。【原子力安全・保安院】