一般財団法人環境イノベーション情報機構
セメントキルンでの肉骨粉焼成実験実施へ
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2001.11.28 【情報源】農林水産省/2001.11.27 発表
農林水産省では肉骨粉をセメントキルン(セメント窯)で処理する場合の基礎的な知見を収集するために、平成13年11月30日、大分県津久見市の太平洋セメント(株)津久見工場で肉骨粉の焼成実験を行う。今回の実験では密閉容器に入れたままの肉骨粉をセメントキルンに投入する方法で、1時間あたり1トンの処理をめやすとして計5時間焼成する。
セメントキルンでの燃焼は1500℃弱の高温での処理となるため、狂牛病の病原体といわれるプリオンが完全分解され、処理後の肉骨粉をセメント原料として再利用できる可能性もあるという。
すでに環境省でも、ごみ処理業の許可がないセメント製造業者が肉骨粉をリサイクル原料として利用できるようにするため、廃肉骨粉中のカルシウムのセメント加工について「再生利用認定制度」の対象に追加している。【農林水産省】