一般財団法人環境イノベーション情報機構
浜岡原子力発電所1号機、制御棒駆動機構下部付近で新たに漏水みつかる
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2001.11.12 【情報源】原子力安全・保安院/2001.11.12 発表
高圧注入系から余熱除去系熱交換器に分岐している蒸気配管の破断に伴い、停止中の中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機で、平成13年11月9日に格納容器の点検を実施したところ、制御棒を上下に動かす制御棒駆動機構1本の下部付近から、数秒に1滴程度、放射能帯びた水が滴下しているのが新たに発見された。このため、11月10日に、この制御棒駆動機構を詳細に点検したところ、原子炉圧力容器下部と制御棒駆動機構ハウジング(駆動機構を収めるステンレス製のケース)の貫通部にハウジング表面を伝う水が発見されたとの報告が中部電力からあった。中部電力では、今後、更に詳細調査を実施していく予定。
なお、この件で外部への放射能の影響はなく、非常用炉心冷却系の作動もないという。トラブルの大きさを示す国際評価尺度では「0+」と評価された。【原子力安全・保安院】