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環境ニュース[国内]

核燃料物質管理区域外など11か所で管理されていない核燃料物質を発見 放射線医学総合研究所

エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.06.27 【情報源】文部科学省/2007.06.22 発表

 (独)放射線医学総合研究所(千葉県千葉市稲毛区)が核燃料物質などの所内一斉調査を実施したところ、核燃料物質や放射性同位元素の管理区域外となっている4か所を含む11か所(注1)で、管理されていない核燃料物質などがみつかり、同研究所は平成19年6月22日付けで、文部科学省にこのことを報告した。
 発見された物質は(1)核燃料物質39個(ウラン約760グラム、トリウム約190グラム、プルトニウム約0.0001(10のマイナス4乗)グラム)と、(2)その他核燃料物質による汚染物9個(ウラン約10グラム、プルトニウム約0.000001(10のマイナス6乗)グラム)(注2)。いずれも廃棄の管理が十分行われていなかった昭和50年代前半以前に購入され、その後、使用されずに放置されたまま、現在に至ったものとみられている。
 これらの物質は現在、全て、核燃料物質使用許可施設である内部被ばく実験棟の貯蔵庫で適切に施錠管理されている。
 なお、報告を受けた文部科学省は、発見場所の状況から、これらの物質による過去の放射線障害のおそれや環境への影響はなかったという判断を示したが、管理されていない核燃料物質が多数発見されたことを重視。放医研に対し口頭で厳重注意を行うとともに、再発防止策(注3)の確実な実施による核燃料物質の適切な管理、核燃料物質の使用変更許可申請手続きの速やかな実施を指導した。【文部科学省】

(注1)発見場所は、核燃料物質や放射性同位元素の非管理区域内4か所と、核燃料物質の管理区域3か所、放射性同位元素の管理区域4か所。
(注2)これ以外にウラン鉱石などの核原料物質も発見されたが、量が少なく規制対象外のものだった。また、今回放射性同位元素の発見はなかった。
(注3)放医研が示した再発防止策は、(1)核燃料物質の購入から廃棄までの一連の作業マニュアルの改善、確認の徹底、(2)核燃料物質、放射性同位元素に関する教育の充実、(3)核燃料物質の管理体制の向上、整備。

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