一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

志賀原発1号機の臨海事故は「レベル2」に 原発トラブル8件を国際評価尺度に基づき評価

エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.06.19 【情報源】原子力安全・保安院/2007.06.15 発表

 2007年6月14日に開催された、総合資源エネルギー調査会のINES(原子力施設のトラブルに対する国際評価尺度)評価小委員会で、07年2月11日から5月10日までに経済産業省所管の原子力施設で発生したトラブル5件と、原子力発電設備の総点検により判明した過去のトラブル3件についてINESによる評価が実施された。
 評価対象になったトラブルは(1)東京電力・福島第一原発4号機での原子炉操作停止中における出力変動(07年2月発生)、(2)東京電力・福島第二原発4号機での主蒸気管放射能高・高信号発生に伴う原子炉自動停止(07年2月発生)、(3)東京電力・福島第一原発5号機での炉心スプレイ系最小流量バイパス弁の不具合に伴う原子炉手動停止(07年2月発生)、(4)原子燃料工業・東海事業所での不適切なウランの取扱い(07年2月発生)、(5)九州電力・川内1号機での蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査による有意な指示(07年5月発生)、および(6)日本原子力発電・敦賀発電所2号機での化学体積制御系統配管からの漏えい(96年12月発生)、(7)東北電力・女川原発1号機での原子炉停止操作中の中性子高に伴う原子炉自動停止(98年6月発生)、(8)北陸電力・志賀原発1号機の臨海事故(99年6月発生)。
 評価は、(8)が91年に起こった美浜2号機蒸気発生器伝熱管損傷事故などと同じ「レベル2(異常事象)」、 (4)・(6)・(7)が美浜3号機2次系配管破損事故などと同じ「レベル1(逸脱)」、(1)・(2)・(3)は「レベル0+(原子炉施設の安全性に影響を与え得る事象)」、(4)は「レベル0−(安全に影響を与えない事象)」とされた。
 INESは国際原子力機関(IAEA)と経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)が1992年3月に策定した原子力施設の事故・故障の世界共通の評価指標。日本では92年8月から運用されている。【原子力安全・保安院】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク