一般財団法人環境イノベーション情報機構
使用済み自動車からのリサイクル部品、利用促進のための課題を整理
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2001.11.05 【情報源】国土交通省/2001.11.02 発表
国土交通省は、自動車ユーザーや自動車整備事業者が、安心して使用済み自動車からのリサイクル部品を利用できるようにするための方策について、聞き取り調査などの結果をもとに検討を行い、中間報告をとりまとめた。日本国内だけでも、現在年間約500万台の廃車が発生しており、1台あたりのリサイクル率は約75%。残りの25%はシュレッダーダストとして最終処分場で埋め立てられているが、最終処分場の逼迫状況を考えると、部品などのリサイクル率をより向上させることが必要だ。
今回の中間報告では、良質なリサイクル部品の利用促進のために、(1)リユース(再利用)部品やリビルト(再生)部品の定義を関係者間で共通化する、(2)リサイクル部品の需要に応えるため十分な在庫を確保する、(3)部品取引の際には、リサイクル部品が取り付けられていた車両型式、走行距離、付属品の有無、傷の程度など品質評価に関わる情報を正確に把握、伝達する、(4)部品の供給者と利用者の責任範囲や保証方法などを明確にする、(5)リサイクル部品を使用する自動車ユーザーに対して、部品の価格、保証内容、納期などについて十分説明する−−などの点を課題として整理した。
なお国土交通省では、これらの課題の解決に向け、今後はリサイクル部品に関して最低限の品質の要件など、リサイクル部品の品質確保のために必要な情報項目、表示方法に関するガイドラインの策定に取り組む予定。【国土交通省】