一般財団法人環境イノベーション情報機構
核燃機構、人形峠環境技術センターの保安規定違反で報告書提出
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2001.10.25 【情報源】原子力安全・保安院/2001.10.25 発表
原子力安全・保安院は、核燃料サイクル開発機構人形峠環境技術センターで実施した平成13年度第2回保安検査の中で指摘された、施設自主定期検査の保安規定違反について、平成13年10月24日付けで、同機構より違反の起こった原因と再発防止策についての報告書を受け取ったと公表した。人形峠環境技術センターでは、管理排水水処理設備と局所排気設備について、検査担当部署の統括者が保安規定と整合性がない部内業務所掌を作成し、保安規定ではなくこの業務所掌に基づいて検査が実施されていたことが確認されたため、原子力安全・保安院では9月6日付けで、このような保安規定違反が起こった原因の究明と再発防止策の検討結果を、同院に対し報告することを求めていた。
今回の報告によれば、保安規定違反の主な原因としては、(1)保安規定を遵守すの姿勢の欠如、(2)保安規定に関する社内規則類の文書体系の未整備と文書制定時のチェック機能の欠如、(3)検査担当部署の業務量と要員配分のアンバランス−−の3点があげられている。
また、再発防止策としては、(1)保安規定と社内規則類との整合性確認、(2)保安規定と関連する社内規則の制定・改定時での核燃料取扱主任者及び同センター安全委員会でのチェックの実施、(3)全従業員に対する保安規定教育の実施などを行うことが報告された。
なお、この報告を受け、原子力安全・保安院としては人形峠環境技術センターをはじめ、核燃料サイクル開発機構の各事業所に対し、今回提出された再発防止策が実施されているかどうか、今後の保安検査で確認を行うとしている。【原子力安全・保安院】