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環境ニュース[国内]

原発トラブル10件を国際評価尺度に基づき評価 浜岡3号機でのハフニウム板型制御棒のひびなど  

エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.04.05 【情報源】原子力安全・保安院/2007.04.04 発表

 2007年4月3日に開催された、総合資源エネルギー調査会のINES(原子力施設のトラブルに対する国際評価尺度)評価小委員会で、06年6月15日から07年1月24日までに経済産業省所管の原子力施設で発生したトラブルについてINESによる評価が実施された。
 評価対象になったトラブルは(1)中部電力・浜岡原発5号機での蒸気タービン停止に伴う原子炉自動停止、(2)東北電力・女川原発2号機原子炉建屋トラース室での放射性物質を含む水たまりの確認、(3)中部電力・浜岡原発3号機でのハフニウム板型制御棒のひびなど、(4)東京電力・福島第一原発4号機での管理区域外へのトリチウム放出、(5)関西電力・高浜発電所3号機出力降下中の蒸気発生器水位低に伴う原子炉自動停止、(6)日本原子力発電・敦賀発電所2号機での原子炉補機冷却系伝熱管からの冷却水の漏えい、(7)中国電力・島根原発1号機での復水貯蔵タンクの腐食、(8)中国電力・島根原発1号機の出口ヘッダー配管の減肉、(9)東京電力・福島第一原発2号機での自動減圧系回路地絡に伴う原子炉手動停止、(10)九州電力・玄海原発2号機での余剰抽出水系統取出配管のひび割れ−−の10件。
 評価は(3)が関西電力(株)美浜3号機2次系配管破損事故などと同じ「レベル1(逸脱)」、(1)(5)は「レベル0+(原子炉施設の安全性に影響を与え得る事象)」、それ以外は「レベル0−(安全に影響を与えない事象)」とされた。
 INESは国際原子力機関(IAEA)と経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)が1992年3月に策定した原子力施設の事故・故障の世界共通の評価指標。日本では92年8月から運用されている。【原子力安全・保安院】

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