一般財団法人環境イノベーション情報機構
原子力発電所用燃料体検査 19件で改正前の技術基準適応が判明
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2001.10.19 【情報源】原子力安全・保安院/2001.10.19 発表
原子力安全・保安院では、平成12年10月13日付けで行なった「発電用核燃料物質に関する技術基準を定める省令」の改正以後に実施された燃料体検査のうち、19件の検査について、改正前の内容に従って検査が行われ、合格が認定されていたことが判明したと発表した。原子力安全・保安院の説明によると、技術基準の作成部署と検査要領書の担当部署が違い、両方の部署の間で十分な連絡がとれていなかったことが原因。
このため、同院では関係者に注意処分を行ない、担当部署間の連絡など再発防止策をまとめるともに、改正後の技術基準に基づいて改めて検査を行ない、19件とも現行の技術基準に適合していることを確認した。
なお、同院によれば、平成12年10月の技術基準の改正は、ジルコニウム合金燃料被覆材と端栓の微量成分のうち、6物質を不純物成分として規格に追加するなど、日本工業規格(JIS)の改正に基づいて実施されたもので、安全性に重大な影響がある内容変更ではないとのことである。【原子力安全・保安院】