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環境ニュース[国内]

未把握の核燃料物質を発見 石塚硝子高辻事業所で

エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.01.30 【情報源】文部科学省/2007.01.26 発表

 総合ガラス・容器メーカーの石塚硝子(株)は平成19年1月26日、同社高辻事業所(愛知県名古屋市)で、原子炉規制法による使用許可を受けていないウラン化合物計約1,480グラムを発見したことを文部科学省に報告した。
 このウラン化合物は、不要薬品廃棄作業を行っていた19年1月23日に、3か所の薬品棚からプラスチック容器やガラス瓶計14本に入った形でみつかったもので、内容は重ウラン酸ナトリウム、酢酸ウラニル、酢酸ウラニル亜鉛、精製重ウラン酸ソーダ。
 発見後は、毒物薬品・劇物薬品を保管する金庫内に施錠管理された状態で置かれている。周辺の放射線量は金庫から1メートル離れた場所で1時間あたり0.1マイクロシーベルトと安全上問題のないレベルとなっている。
 これらの物質は、昭和40年から50年にかけ、同社がガラス着色剤の実験用に使用し、その後保管され続けていたものとみられているが、現時点では詳しい経緯はわかっていない。ただし発見状況から人や環境への影響はなかったと考えられている。
 連絡を受けた文部科学省は、19年1月25日に職員2名を現地に派遣し安全が確保されていることを確認。さらに同社に対し、原子炉規制法上必要な手続きを行うこと、同法の技術基準を遵守し保管管理することを指導するとともに、今回の発見までの経緯、原因、発見時の状況を報告するよう求めた。【文部科学省】

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