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環境ニュース[国内]

国際協力は九州にとって重要 ODAタウンミーティング・イン・福岡の議論

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2001.10.12 【情報源】外務省/2001.10.11 発表

 2001年9月21日、福岡市中央区の天神ビルで「ODAタウンミーティングイン 福岡」が開催された。 
 このタウンミーティングでは第2次ODA改革懇談会中間報告の紹介、フリーアナウンサーの林田スマ氏が司会となってのパネルディスカッション、会場との対話などが行われた。
 パネルディスカッションには林田氏のほか、西日本新聞国際部次長の川崎隆生氏、NGO福岡ネットワークの二ノ坂保喜氏、慶応大学総合政策学部教授の小島朋之氏、産経新聞論説委員兼編集委員の千野境子氏、外務省経済協力局政策課長の秋元義孝氏らがパネラーとして参加した。
 川崎氏は「中国の酸性雨などで、最初に被害にあうのは距離的に最も近い九州。(中国や)朝鮮半島情勢は九州では身近な問題」と九州という地域にとって国際協力が持つ意味が大きいことを指摘、「今まで援助関係の話は東京で決まってきた。地方の意見を聞く機会を設けてくれたことはありがたい」と今回のタウンミーティングを評価した。
 二ノ坂氏は、ODAという形で途上国に資金を供与することに関連して、(1)現地の住民の意思決定が保障されているか、(2)プロジェクトが環境破壊の原因とならないようアセスメントがなされているか、(3)かえって貧富の差を拡大させていないか−−の3点で問題が起こっているケースがあると問題提起した。
 これらの発言に対し秋元氏は、「日本の平和と繁栄を考えた場合、東アジアの平和と安定は不可欠。東アジアの発展に日本のODAは役に立ってきたと胸を張っていいのでは」と東アジア情勢が日本という国全体にとっても重要なものであると説明、また住民の意思の反映や環境問題については、「相手国政府と地域住民との間で意見対立があったり、政府が住民の意思に基づいた意思決定ができない場合がある。事前調査や現地NGO・地域住民との対話を行うなど、やるべきことは多い」など今後の課題とした。
 また、今回のタウンミーティングでは、会場から、実際に国際協力活動に携わった経験に基づいた発言も数多くあった。【外務省】

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