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環境ニュース[国内]

切明発電所渋沢ダムの漏水量データ改ざん 東電が改ざんの経緯、ダムの安全性を保安院に報告

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2007.01.11 【情報源】原子力安全・保安院/2007.01.10 発表

 東京電力(株)は平成19年1月10日、同社切明(きりあけ)発電所渋沢ダム(長野県山ノ内町)の漏水量(注1)データ改ざんの内容と経緯、同ダムの安全性に関する報告を原子力安全・保安院に提出した。
 渋沢ダムの漏水量データ改ざんは、中国電力(株)土用ダム(注2)の測量データ改ざん発覚を踏まえて、保安院の指示により、過去の検査資料・定期報告を東電が調査した結果、18年12月21日までに判明していたもの。
 報告によると、改ざんが行われたのは平成9年4月。
 当時渋沢ダムでは、氷雪除去作業が完了せず洪水吐きゲートが動作不能となっていたため、降雨によるダムへの水流入増に対応できず、ダムの水位が常時満水位(注3)を超過、越流が発生した。この常時満水位超過を当時の担当者がダムの操作規定違反になると判断し、データを改ざんし事実を隠していたという。 
 再発防止策は19年1月24日までに別途報告予定で、ダムの安全性には問題はなかったとされている。
 なお、報告を受けた保安院は、今後内容をさらに精査し、厳正に対処していく方針。

(注1)ダムが設置されている岩盤とダムの継ぎ目等から漏洩する水の量で安全性に関わるデータの1つ。
(注2)土用ダムでは、中国電力の子会社である中電技術コンサルタントが、法令で定期的に国に報告するよう定められている測量データのうち、沈下量、たわみ量(上・下流方向の水平変形量)の異常値を平成3年(推定)から9年まで改ざん。その後この事実を把握した中国電力も、安全性は維持できているとして関係当局に改ざんの申し出を行っていなかった。
(注3)平常時にダムが流入してくる水を貯留する際の最高水位。【原子力安全・保安院】

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