平成１３年８月の需要電力量　前年同月比で１．１％増

　資源エネルギー庁では電気事業者の販売電力量に自家用発電設備設置者の自家用自家消費電力量を加えた日本の平成１３年８月分の需要電力量の速報を発表した。
　８月の総需要電力量は９３２億ｋＷｈで、平成１２年の８月と比べて１．１％増となった。
　７月下旬から８月中旬にかけて、東日本を除き気温が高めであったため冷房需要が増加した。その結果、一般家庭で使用された電力は平成１２年８月と比べ７．４％と大幅に増加した。ただしオフィスビルなど業務用の需要については８月の東日本の気温が低めであったことから２．１％増にとどまった。
　一方、産業用大口需要については、食料品製造など前年度より増加を示した業種もあったが、それ以外の多くの業種で生産の低下傾向により平成１２年８月の実績を下回ったため、大口需要全体としても前年同月比３．６％減となった。このため総需要電力量の増加は抑制された。【資源エネルギー庁】