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環境ニュース[国内]

島根原発1号機の技術基準を下回る配管 長期運転に伴う浸食と腐食が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.12.21 【情報源】原子力安全・保安院/2006.12.20 発表

 中国電力(株)島根原発1号機(沸騰水型:定格電気出力46万キロワット)で、原子炉へ送る水中の不純物を取り除く6基の「復水フィルタ」設備からの水を1つにまとめる合流管に、技術基準(注1)で定められた厚さ(6.37ミリメートル)を下回っている部分があることが確認された件について、中国電力は原因と対策に関する報告書をまとめ、平成18年12月20日に原子力安全・保安院に提出した。
 この減肉は、定期検査の一環として配管の肉厚測定実施中に見つかったもの。該当箇所はA〜F6基の「復水フィルタ」のうち、B部とC部と配管との接続部分で、それぞれ厚さは最小5.9ミリメートルと5.8ミリメートルだった。
 今回の報告は減肉の原因を、長期にわたる運転で、水の機械的作用による浸食(エロージョン)と化学的作用による腐食(コロージョン)の相互作用により起こる減肉現象「エロージョン・コロージョン」が進展したと推定。
 対策としては、(1)B部・C部の配管を同一仕様のものに取り替えること、(2)復水フィルタから水を1つにまとめる合流部を、今後全数測定の対象箇所とするなど、減肉管理の見直しを行うこと−−が示されている。
 なお報告を受けた原子力安全・保安院はこの原因と対策を妥当であると判断。これらの対策の実施状況を今後適宜確認していくとした。

(注1)電気事業法に基づいた、電気工作物の設計製造の基準および維持運用
されるべき水準を定めた基準。【原子力安全・保安院】

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