一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成12年度のCFC回収は依然として低い水準
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2001.10.10 【情報源】環境省/2001.09.28 発表
環境省と経済産業省は共同で、家庭用冷蔵庫、業務用冷凍空調機器、カーエアコンが廃棄される際のCFC(クロロフルオロカーボン)の回収実態について調査を行っているが、このほど平成12年度調査の結果をとりまとめ、公表した。調査の結果によれば、平成12年度のCFCの回収量は、家庭用冷蔵庫約126トン、業務用冷凍空調機器約869トン、カーエアコン約145トン(回収・破壊量)で、この回収量から推計された回収率は、家庭用冷蔵庫約27%、業務用冷凍空調機器約57%、カーエアコン約13%(回収・破壊率)と依然として低い水準にある。
ただし、家庭用冷蔵庫からのフロン回収を実施している市町村の数が、全市町村の85%にあたる2,747市町村に達したほか、廃冷蔵庫や廃エアコンからのフロン回収を義務づけた「家電リサイクル法」の平成13年4月からの施行、廃カーエアコン、廃業務用冷凍空調機からのフロン回収・破壊を義務づけた「フロン回収破壊法」の平成14年4月からの施行などにより、今後CFC回収が進んでいくことは期待されている。【環境省】